横浜で行われた釣りの祭典
パシフィコ横浜フィッシングショー。
釣り人ならば足を運びたくなる
最新機種の竿やリール、
各種釣り具が展示されています。
もう15年以上前の型のリールを使っている私としては場違い感しかないのですが、釣り仲間も集まるんじゃないかなーと参加することに。
そしてせっかく神奈川まで足を伸ばすのなら、
ついでに何かしたいよね。ということで、その前夜、私たちは神奈川県の磯に行ってきました。
探すぜダンゴウオ
ターゲットはタイトルにも書いたダンゴウオ。
名前の通りダンゴみたいな形をした魚なのですが、
私は水族館でしか見たことがなく
野生で見れるの?というレベルでした。
なんでもダンゴウオは普段深場にいて、
冬の寒い時期に浅場にくるらしい。
結構そういう魚って多いですよね。
某SNSでも採集報告がチラホラ流れてきていて
みんな行ってるなら行かなくていいや!なんて最初はお誘いを断っていたのですが、
やっぱり見たい(笑)。
ということで、今回初登場ペンさんにお願いして一緒に探しに行くことにしました。

今回の為に高ルーメンの懐中電灯を導入
この時期干潮が夜中というのもあって深夜0時頃に夜の磯へ。
ウェーダーを履きバケツやら網やら持って水の引いた海へと向かいます。
ダンゴウオは擬態のスペシャリスト。
簡単には見つからず、
聞く話によるとヤドカリや貝、岩や海藻など、
あらゆるものがダンゴウオに見えてくるそうです。
特にヤドカリと見間違える事のが多いようで簡単にはいかないそう。
観察力 vs 擬態力。
めっちゃ燃えるではないですか。
こっちには明るい懐中電灯もあるし、
頑張れば1匹くらい見つかるっしょ!!
ペンさん「あ、いた。」
!?
磯に到着してペンさん秒でダンゴウオを発見。
マジっすか、え、難しいんじゃないの?笑

どうでしょう?わかりますかね?
目立つところにいたからすぐわかったとの事でした。
中央のオレンジの何かの上にくっついているのがダンゴウオ。
んんん?めっちゃ目立ってるんですけど?
擬態のスペシャリストなんじゃないのかダンゴウオよ。

なぜそんなに目立つところに?笑
いた場所はさておき(笑)、
本当にいるんだ!!と感動。
尾びれをくるんと丸めて確かにダンゴのようになっている。
じっくり観察をしたいところですが、
磯は潮が満ちてくると探すどころではなくなってしまうので、とりあえず観察は後にして散策開始!
やっぱり自分で見つけてみたい。
なんだ、思っていたよりもイージーじゃないか。
もう何匹か絶対見れるでしょ〜なんて期待に胸を膨らませる。
そして発見。

え、、と、、脊椎動物ですらなかった。
違った。もはや魚ですらない。
確かに、色々なものがダンゴウオに見えてきます。
それから探せど探せど見つからず。
ペンさんも見つけられず。
3時間くらい探しただろうか、潮が徐々に上がり始め、干潮だった場所に少しずつ海水が戻ってきてしまった。
水面が揺れて探す事が難しくなった所でタイムアップ。マジかよ、速攻で見つけたのは奇跡の1匹だったのか。。。
磯採集は干潮の潮の引いている時間しか出来ないというのが残念(不完全燃焼感が半端ない)ですが、まあ切り上げるタイミングを見失わなので、寝不足にはならないで済むのかな?
でも既にかなり寝不足だったので(笑)車で寝ることに。
翌日はのんびりフィッシングショーに行けばいいしね。
ちなみにフィッシングショーは行ったは良いが
やりは僕は見るものがなくてすぐに会場をでました(笑)。
ペンさんはアンタレスMD(モンスタードライブ?)とステラに興味津々。
マジっすか、買うんですか(笑)。
タイトルのステラと言うのは
シマノという一大メーカーの一番高級リールの名前。7万〜とかします。

ちなみにこれは僕の中古で7000円で買ったリール
こんなやつっす(雑)。
釣り具見ても全然わからん、ですし
それより生き物が見たいので、
ペンさんに交渉して再び夜の磯に行くことに(笑)。
さて、夜。
仮眠もして体調はバッチリ。
昨日に続き干潮が深夜なのでそれに合わせて磯入りしました。
とりあえず昨晩リリースした場所を確認。
うむ、当たり前にいなかった(笑)。
ある程度入れ替わるものなのか?
そんなに泳ぐのが上手なイメージはないけれど、
どうやってここまでたどり着くのだろう?
色々な疑問が脳内で飛び交う中、
探し始めて30分くらい経っただろうか。
なんとなーく違和感を感じてジッと見てみると、
昨日とは別の場所でダンゴウオを発見!

白いダンゴウオ!初めて見た!
白い、めっちゃかわいい(笑)。
磯の天使とでも呼びたくなる可愛さ。
確かにヤドカリにそっくりで、
白いと落ちている貝殻とも見間違える。

どこにいるかわかるかな?
ここにいるよと教えてもらえればまだ集中して探す気にもなりますが、こんな場所が無限に広がる。
そしていたと思えば貝やヤドカリ。
ヤドカリヤドカリヤドカリヤドカリヤドカリヤドカリヤドカリカイヤドカリカイヤドカリヤドカリヤドカリヤドカリヤドカリカイヤドカリカイ
ヤドカリヤドカリヤドカリカイヤドカリカイヤドカリヤドカリヤドカリヤドカリカイヤドカリカイヤドカリヤドカリカイヤドカリヤドカリヤドカリカドヤリ。
ヤドカリウオ?いやいやダンゴウオ。
お!赤いヤツ発見!!と思ったら……

まさかのミミイカ(笑)。
紛らわしすぎだろ(笑)。
これ実際に見るとかなりのぬか喜び感味わいます。
ミミイカもめっちゃ嬉しかったけどね!
そしてその後緑色の個体も発見

色々なカラーリングがあるのも探す楽しみの1つ
うれしいいいいい!
昨日の事が嘘のように発見。
食べているものの違いなのか?
赤、白、ピンク、緑などなど、様々なカラーリングが存在しているらしいです。
観察していると、緑の個体は海藻に乗ることが多かったし、
白い個体はやたらと貝の上にいることを好んだ気がしました。
何で体色が決定しているのは不明ですが、
なんとなく自分の体色を理解しているんですかね。
ここで昨日の個体を見てみましょう。

そんなことはなかった。個体差があるようです
こいつのせいで定義つけるのは無謀だと悟りました。
その後もう1匹緑の個体を発見。
赤い個体も見てみたかったのですが、
この日は現れず。
緑、白、赤でだんご3兄弟をやりたかった。
他にも

ウミフクロウ

光るクラゲ

ミミズハゼのなにか
夜の磯楽しすぎる説!!!!
釣りとはまた違った世界が広がっていてたまりませんでした〜。
ダンゴウオが見れたのが何よりも嬉しかったです。

ダンゴ2兄弟♪ダンゴ。
ちなみにダンゴウオは
お腹のヒレ2つが丸くくっ付いており、
それでピタッとくっつく事ができます。
指にくっつかせてみたら、
瞬時に真空にしてくるようななんとも言えない
ピタッと感を味わえました(笑)。
ガラ・ルーファ(所謂ドクターフィッシュ)やプレコとも違う吸い付き感。たまらん。
泳ぎ方はふわふわとフグのように泳ぎ、
ちょっと泳いではくっつき、
ちょっと泳いではくっつきを繰り返しながら
擬態をしてやりすごしているような姿を観察できました。
なんとなく、体色に近いものにくっついているような印象を再び受けましたが、あのオレンジの上にいたやつのせいで本当によくわかりません(笑)。
気がすむまで観察し、全てリリース。
なかなか見る機会の少ない魚だけに
ずぅと観察していたかったです。
潮の満ち引きがそれを許さないのですが。
時期がもう少しすると、頭に丸い白い模様の入った小さなダンゴウオを見ることもできるんだとか。
それも見てみたいですね〜。絶対かわいい。
そんな興味は尽きないまま帰路につきました。
とっても楽しかったです。ペンさんありがとう!
充実した週末になりました。
でも他の磯がどうなってんのか気になったので
翌日、今度は1人で茨城県の某磯へ(笑)。
なんか面白い生き物がいたらいいなーと探しにきたのですが、、

なんかいた。ダンゴウオ…じゃない
何か変なのを発見(笑)。
丸くなっていて、ぱっと見 ダンゴウオかと思ったのですが、
明らかにダンゴウオにはない遊泳力で一度網に入った後にターンして出て行くという芸当をやってのけました(笑)。
よく見ると尾びれも長いし別の魚のよう。
でも同じような腹ビレをしていて、
指を差し出すとダンゴウオと同じようにピタッとくっついてきました。
くっつく感触もまったく同じで真空にされる感じ。
なんかどこかで見たことがあるような……と
記憶を頼りに色々検索してみると、クサウオの仲間ではないか?という雑同定。
情報がなさすぎて細かな種類は分からなかったのですが、
変なのが見れたのでとても嬉しい(笑)。

まるまる。可愛い。
よく見るとダンゴウオに比べて目も小さく鋭いし、尾びれの形も全然違いました。
おたまじゃくしのような魚だな、なんて
褒めてるのだか褒めてないんだかよくわからない感想。
その道の人に怒られてしまいますね、
コアなファンがいそうな佇まいをしていました。
それからも色々な生き物を観察して、
磯の楽しさを存分に味わってきました〜。
結論:磯遊びとても楽しい。
普段見慣れないよくわからない生き物が閉じ込められていたりするのが磯の魅力。
今後も色々な磯に遊びに行ってみようと思います!!
※磯は滑る場所があったり、足を切ったり危険な場所もあります。
また、昼間と夜では印象も変わります。
周りに人がいない状態だと何かあったとき大変危険ですので充分に注意をして遊びましょう。
そして行くときは装備や、ポイントの下調べを必ずしましょう。
ダンゴウオに興味がない人はステラを買いましょう。ダンゴ♪