冷たい海の巨大タコ / ミズダコ 秋田県

2017年3月に秋田県にミズダコを釣りに行った時のお話

始まりは2014年、

秋田にハタハタ釣りに行った時のこと。

当時秋田住みだったボイラー君と合流し、ハタハタ釣りをしている時にミズダコやってみたいっすよね、なんて盛り上がった。

ハタハタは年末なので、ミズダコとはシーズンが違うのですが、それはシーズンになったら狙ってみたい。

その翌年狙いに行くもシーズン終盤で活性が低く僕は釣れず、リベンジを誓う事となりました…(ちゃっかりボイラーは釣れてた笑)。

ミズダコってどんなタコ?

ミズダコ

日本にもいながら、世界最大のタコ。

毎年寒くなった2〜4月頃に浅場にきて産卵し、メスは卵を守るそう。

孵化後にメスはその一生を終える。

オスメスの違いは吸盤の形で見るのが早いそうで、オスは吸盤の大きさがバラバラ、メスは比較的均等なんだそう。

また、体もオスの方が大きく吸い付く力もオスの方が強い、なんて言われているみたいです。

婚姻色なのか、マダコに比べて赤味が強くなんとも言えない魅力的な体色をしています。

タコテンヤを作る

さすがの僕も船釣りで狙う場合、

オカッパリの釣りと違い何も調べずに行くと同船者に迷惑がかかってしまうのである程度調べてから行きます。

何より、船に乗り込んだらあるものでなんとかしなければならなくなる為、ある程度の準備は必要不可欠です。

調べてみると、タコはタコテンヤという道具で狙うそう。

これがタコテンヤ

ミズダコ釣りは結構面白く、

このタコテンヤにフィギュアなどを乗せてみんな楽しんで釣っていました。

プラモデルを乗せる人もいれば、

大きなカニのイミテーションを乗せる人もいるし、

ちょっとエッチなフィギュアを乗せたりしてる人も…

うーん、気持ち悪いですよね。

僕はスタイリッシュに狙いたかったので、

こいつをチョイスしました。

スタイリッシュ

はい。テンガ。

わからない人はググってください!

必要な人は買ってください!

このテンガでタコテンヤ、

ならぬタコテンガを作ろう。

誰もやってなさそうだし語呂もいい。

何よりこれで釣れるのか?という好奇心を抑えられない。

僕は早速タコテンガ作りに着手しました。

とりあえず糸を結ぶ場所がないと使えないので、針金をまとめたものをテンガ内に通す作業。

中から溢れ出てくる汁に家の床が汚されながら試行錯誤。針金を通すのはなかなかに苦行でした。

ベトベトヌルヌルになりながらようやく針金が通ったかと思えば、

引っ張った感じ強度的に不安を感じられずにはいられない状態。

ならばと、中古で53円で売っていた細いジグを中にぶっ刺してみました。

今までの苦労はなんだったのだろうと思うようなフィット感。最初からこれを使えばよかったです。

なお、刺すもの違うだろという指摘は要りません。

ジグもこんなことに使われるとは思っていまい。

ある程度カタチになってきたので、下にオモリを付けて

風呂場に沈めてみると………

しずまない

しずまない

気持ちは大きく沈みました。

仕切り直して、

今度は上部に穴を空けて水が抜けるように加工。

使用後のもので申し訳ない

1人とはいえ、テンガ片手に家中ウロウロしているのは結構やばい絵ですよね。

オモリを付ける部分は一工夫、

スイベル付きスナップを取り付けてその場で重さ調整ができるように改良。

こんな感じ

テストしてみると今回はちゃんと沈む!

し、淡水と海水では浮き方が変わってくると思うので、現地でオモリの調整をしながらできるのは大きなメリットとなりました。

このテンヤ作りが一番苦労した工程かもしれません。謎

秋田へ行こう

さて、今回は友人Y君と一緒に秋田へ向かいました。

乗る船は前にもお邪魔させていただいた

ロクゾーさん。船長さんめっちゃ良い人です。

この釣りの一番難しいところってなんだと思います?

クワセ?アワセ?いやいや、キタカゼ。

この時期の日本海は風が吹くとすぐに船がでなくなります。

2016年は北風に悩まされ、何度か予約したものの、出船できませんでした。

こればかりは自然相手なので難しいですね。

満を辞してのリベンジ

2015年は撃沈。

2016年は船が出ず、

満を辞しての2017年。

この時は船が出てくれるとのことで乗り込む事に成功。よかった。

釣り方は非常にシンプル。

沖堤防沿いに船を流してゆき、

壁に張り付いているのを見つけたらその横にテンヤを落とすだけ。

見つからなければ底をトントン探り、

乗ってきたら一気にアワセて張り付かれる前に巻き上げます。

今回はほぼ堤防狙いとなりました。

こんな感じ

ヤル気ある個体なら、すぐに乗っかってきてくれるので結構釣り自体はイージーです。

いれば、ですけどね。

今回3人で乗ることになったので、ローテーションで探ってゆくことになりました。

そして僕のターン。

見つけたのですぐ横に落とすと……

はいー

とてもアッサリ釣れました(笑)。

なんでも、海面ギリギリまで降りてきたカニを水面まで上がってきて狙っているらしいそうです。

タコテンガできたぜ!なんでもいいんだな!

見つけてから釣るまでは数秒、

作る方が大変だったのは言うまでもないタコテンガ。

このタコテンガで釣れた一匹には痺れました。

ホント、なんでもいいのかな?笑

続けてヒット

マダコに比べ赤味が強い発色がカッコイイ!

陸にあげると動きは思っていたよりもスローで、

ペターンと体を潰して這うんですね。

水槽では見たことがあったけれど、

陸上では普段見れないので、独特な動きに釘付けでした。

こうテンガとフィギュアが並んでいると怪しい

ちなみに張り付いたミズダコを剥がす意味で竿は硬ければ硬いほどいいそう。

ラインはなんとPE15〜20号推奨。ホントにタコ糸です。

不思議だったのは友達Y君が使っていたテンヤ(ノーマルものにキラキラテープを付けたもの)は極端に嫌がり、

足を伸ばすものの触るとすぐに沈んでいってしまったこと。

今だに謎は解けずですが、あのキラキラがいやだったのかな?という話でした。

テンガはよくてキラキラが嫌ってどんなんだろうか。

あとこのミズダコ、餌を捕まえたあとにすぐに食べずに吸盤で餌をとっておくことがあるようです。

小さなキジハタ

こいつは?

釣れたミズダコを船にあげると、

生きたままの小魚やエビを放すことがあります。

とっても可愛くてこれはこれで持って帰って飼いたくなってしまうのですが(笑)。

すぐに食べないのには何か理由があるのでしょうか?生きたまま持っている、というのは結構驚き。

足が8本あるし全てすぐに食べるわけにもいかないんですかね。

好奇心なのか攻撃的なのか、

とにかく近くにテンヤを落とすとすぐに乗ってくるミズダコ。

大きいものでは20kgオーバーなんてのもいるそうなので、皆さんも是非狙ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに漁港などでは漁業権がある事が殆どなので、十分確認し大丈夫な場所でやりましょう。

ちなみに最初の堤防沿いを探している写真で違和感を持った人もいるかもしれませんが、

Y君、当日防寒具を忘れて寝袋をぶった切って着て?いました。

最高にクール

意味不明。

ミズダコよりもこんな怪な友人と竿出せて楽しかったです。

これが

こうなって

こう

竿は僕のです。

釣れてよかったね

ミズダコが入ってこないくらい、

完全にやばい人です。

食べましょう

水っぽいからミズダコなんて呼ばれているそうですが、味はどうなのでしょう。

食べてみました。

皮を剥がします。

目が大きい

口も凶悪です

ウツボカズラみたいだ

ここにコメを入れます。

たこ飯。ん?

醤油が染みていて良い塩梅の味になっていました。

タコの弾力と米の味がボクを攻める

から揚げもふつうのから揚げみたいな味がしました!

うん!そんなにマダコ食った事なかったからよく違いはわからなかったけれど、

なんとなく大味な感じはしました。

でもとても美味しかったので、年一で狙いに行くのは大いにありかなーなんて思いました。

テンヤ作りから釣り、そして食べるところまで
全て引っ括めてとても楽しい釣行となりました。

タックルデータ

ロッド:ディアモンスターMX-∞

リール:オシアジガー4000(かなり古いやつ)

ライン:やっぱりタコPE20号

ルアー:テンガ ディープスロート

お世話になったROKUZOUさんはこちらから

秋田シーバスガイドROKUZOU

シーバスガイドとありますが、ターゲット色々やっています。

船長も優しく臨機応変に対応してくれるのでとてもオススメです!

春も目前、冬の秋田のミズダコ釣りでした。

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