小笠原諸島に行ってきた その1 / ユウゼン 東京都

2018年のお盆休み、小笠原諸島に行ってきました。

住所は東京都でありながら船の出ている東京の竹芝桟橋から南に1000km、船で24時間という距離。

出発して丸1日船の上、到着後3日ほど停泊し、その後また24時間かけて本土へ戻ってきます。
なので、行くとなると最低でも6日間の旅行になります。


沖縄の生物相とはまたちょっと違う生き物達がいる上に
あまりにもアクセスが悪いので
憧れの地としてかなり上位に君臨していました。


6日間の旅行とはいえ、帰ってこれるのは夕方近くなるので実質6日半以上のボリューム。
それもこちらで6日間を指定できる訳ではないので、タイミングが合わないと社会人には厳しく年末年始以外では難しいかな、なんて諦めていました。


が!
何気なく今年の運行予定日を見てみるとお盆休み5日間が丸々入っている…!
有給を駆使すればもしかしたら行けるのでは!?という希望が!!


基本的に僕の会社は有給を取りにくい雰囲気ではあるんですが、こんなチャンスがくるのは何年後になるかわからねえ!!と言うことでしれっと有給申請してみました。


色々と困難が降りかかったのは言うまでもないですが、
そんなものの代償に小笠原にいけるなら安いもんですね。強行しました。
社会人の鏡でしょう。やる方は自己責任で。

竹芝桟橋にはやく着きすぎた





死のクルージング

はい、私非常に船に弱い。
でもさすがにこの大きさの船なら大丈夫だろう!!と思っていたのですが、
乗った時点で あっこれヤバイかも…と思い始め、
ものの数時間でノックアウト。
24時間の船旅中、20時間以上うずくまっていて記憶にありません。


美味しい船中食や、夜景、朝日ほか
見所はたくさんあったようですが、
とにかく床とお友達。
フローリングフレンズ。
すっごぉい!世界が回って見えるフレンズなんだね!


はやくつけやあああああああああ、!!、という思いも通じず、
ただただ船は揺れ続けました。
更には台風が接近していたのもあり到着が2時間くらい遅れ、もう真っ白ですよ私は。


それでも降りることはできないので耐えるしかないのです。


船弱い方は是非とも異常な数の酔い止めを持参し、
規定量飲んで頑張ってほしいですね。


到着の知らせを聞きつつも動けないくらい辛い。
でも降りたら天国な訳で動かない意味がわからないのですが体が拒否するという不思議な現象がおきました。
豪華客船で巡る世界一周旅行とかお金出してあげるよと言われてもゼッテェ行かねえと心に誓いました。


おがさわら丸。小笠原諸島返還50周年という素晴らしいタイミングでこれました。





到着後すぐにダイビングの予約をしていたのでグロッキーなまま
今度はダイビングの船へ乗り込みます。
どこまで船酔いに耐えられるか選手権やってんじゃねえんだぞ!!


ダイビング船に踏み入れた瞬間にああ、
また船で揺られるのかという絶望も感じましたが、
なにせ夢の小笠原諸島でのダイビング。
なんとなく気合いで酔いが治った気がしました。

海が綺麗だ小笠原

途中、イルカの群れがお出迎え。
船と並走して泳ぐイルカにテンションが上がり、カメラ片手にうおー!っとなるのも束の間、
周りの人間達誰一人として微動だにしない事に気づく。
カメラを向けるどころか立ちすらしない。

全く動かない方々、そして確実に撮ったと思っていたのに全く写っていないイルカたち




どういうことが謎すぎましたが、
これは後ほど理由が明かされます。



さて、港から1時間程度走ったところでポイントへ到着!
6月の沖縄ダイビング振りだったので少し緊張しましたが、
なんか周りの人も素人っぽいしイケるやろという謎の自信。
船酔いしてるのに強気です。


小笠原ではロープを使わずに潜行するドリフトダイビングというのが主流で、流れの速いポイントでは当然技術が必要。
その慣らしも兼ねての初日はエントリーでした。




ああ〜水素の色〜(謎のテンション)





マクロではウミウシ。ストロボはほしい




小笠原固有種のアカイセエビ




泳ぐエイも


可愛らしいオトヒメエビ




たくさんいたカンムリベラ


ここは日本か!?



色々と見れました。
そして、今回のメインの一つ、
見てみたかったアイツがフラッと…

えっお前は!!





ユウゼンーー!!!!!!名前といい見た目といい素晴らしい!



図鑑で見るよりも100億万兆倍綺麗!
これは実際に見ないとわからない美しさ!!!


この魚は日本固有種で、小笠原諸島や八丈島で見られ、時期によっては奄美大島周辺や高知県、和歌山県にもいるそうですが、こちらはまとまって見るのはなかなか難しいそうです。


こんな渋い体色の魚が日本固有種なんて、お国柄が出ているというかなんというか素晴らしい(笑)。


しかもあまり物怖じしない性格なのか結構な距離まで近づく事もできました。
ペアで行動するらしく、やはり大抵の場合2匹でいることが多かったように感じます。

尊い…




ユウゼンが見れただけで小笠原諸島にきた目的の3分の1くらいを達成した感じ。
ありがたや。


珍しく同じグループで行動していた関西弁のお姉さんと仲良くなったのですが、
「ウチ、まだ潜った本数70本くらいなんやわ〜」
と恥ずかしそうに言われ何言ってんだろ、僕なんてまだ21本だぞ…!?と思っていたら、
なんとみんな100本越えが普通。中には500本越えの猛者まで……!
異常だろ…と思っていましたが、
今回そんなレベルの人たちばかりで、小笠原に潜りに来る人たちってそういうレベルの方ばかりなのか??


そうか、だから行きにイルカ見ても特にテンション上がらなかったのか!!と行きの出来事も思い出し納得(笑)。


聞くと「数ヶ月前にドルフィンとは一緒に泳いだしな〜」なんて声も。
イルカじゃなくてドルフィンって言うんか…と少し勉強になりました。


初日はこの後もう一本潜り、ユウゼンほか様々な生き物が見れて大変満足でした。
ベテラン勢に混じり足を引っ張ってしまった感もありましたが、非常に良い経験ができました!




お気に入りすぎて待ち受けに(笑)。


つづく




小笠原諸島に行ってきた その2


小笠原諸島に行ってきた その3


小笠原諸島に行ってきた その4


小笠原諸島に行ってきた その5


小笠原水産センター(水族館)に行った

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