元々島根県の隠岐の島に行く予定だった10月の三連休。
あいにくの台風予報だったので、急遽台風から逃げるように北海道・釧路へ向かうことにしました。
前日割のようなものがあったので若干は安くなったものの、
釧路空港へは羽田空港からしか飛んでいない為、飛行機代が結構良い金額になってしまいました…。
が、その分楽しまなければ損、損!!
今回のメインは水族館に寄りつつ、良さそうな場所があったら釣りをしようくらいだったのですが、
せっかく北海道に行くしな!という事で最近ハマっている登山もすることにしました。
調べてみると釧路空港からわりと近い位置に日本百名山に選ばれている阿寒岳があるではないですか。
これは行くしかない。
ということで登ってきました。
空港に到着したのが9時半すぎ、
それからレンタカーで阿寒湖へ向かいます。
だいたい1時間くらいの道のりです。
久しぶりの北海道の道にウキウキ。
広くて信号がなくて、非常に快適なんです。
サプライズでシカとか飛び出してきますが。
さて、今回の登山ルートですが、
今回時間もあまりなかったので、
一番距離の短い阿寒温泉ルートから登る事にしました。
コースタイムは大体
登り3時間15分の下り2時間15分。
比較的簡単という口コミもありました。
前回登った乗鞍岳と同じくらいの難易度らしいんで、余裕だな〜と既に登頂したかのような気分で車を走らせます。
無料駐車場もあり、そこから登山口もすぐなので快適です。

登山口
スタートはこんな感じ。
アカエゾマツをはじめとした様々な植物が生えてます。
進むにつれて段々と植物が減っていくそうで進んでる感あってワクワクします。
ほどよくヒンヤリしていて、とても気持ちがいいです。

名簿入れ
登山する人は記入してから登りましょう。
なぜこんなものがあるかというと……。

そう、この山活火山なんです
立ち入り規制がかかったり外れたりを繰り返しているそう。噴火したら笑えませんが、活火山の山に登るってちょっと憧れていたのですごくワクワクしました。
火口はどうなっているのかなーとか気になりますよね。

そびえ立つアカエゾマツ
ひたすら歩きます。
結構いきなり角度のある道を歩きます。
呼吸を整えながらゆっくりゆっくりと。

突然急勾配になったりも
しばらくこんな感じの森林帯を抜けていきます。
コケなんかもたくさんで見ていて楽しいです。
鳥もたくさんいるので、余裕のあるうちは見ながら登っていきました。

こういうの、インスタ映えでしょ

コケ

しばらく進むと急に岩がゴロゴロしだします。
3合目を越えたあたりから徐々に緑が減っていき、
石や岩が増えていきます。

マツと岩の世界
ふと視界が開けたので目をやると………

絶景
うおおおおおお、めっちゃ空だ!
いつの間にか結構高いところまで登ってきていたようです。
ひたすらにマツに囲まれていたので実感がなかったでふが、
こうして見てみると結構歩いたのだなと驚きです。

更に進む
段々とマツの比率が減っていき、地面と岩の比率が目立ってきます。

登ってる感がある

場所によりけりですがマツもまだまだあります
日照条件なんかもあるのかもしれませんが、
生えている場所とそうでない場所の差が結構ありました。

7合目
この辺にくるまでだいぶしんどいです。
息を整えながらゆっくり進みます。
急勾配がずっと続くので覚悟した方がいいですが、
僕が軟弱者なだけという気もします。

なんだろう?美味しそうな実がなっていた。

一気に視界が開けたと思ったら…
そびえ立つ山頂までの道。
この絶望感こそが僕が登山を楽しいと思う魅力の1つなんですが、
もう無理や…疲れた…でもだいぶきただろ、もう少しだろ…って思って見上げると遥か遠くに山頂があるっていうの、凄く燃えます。
やっとの思いでボス倒したら実は中ボスで、
本ボスは他にいた的な絶望感があるんですよね。
まだまだ先があるのね、負けねえぞ。と燃えるわけです。

ひろがる緑
紅葉してるだろうなーと楽しみにしていたんですが、1ミリも紅葉していなくて笑いました。
マツですもんね。

小さな紅葉?
綺麗です。かわいい。

だいぶ進んだ感が
徐々に森林限界を感じます。

緑がほとんどなくなっていき、岩ばかり

9合目!あともう少し!!
かなりきました。急勾配が続きすぎて一歩一歩が重いです。
そしてこの辺から活火山なだけあって硫黄の匂いがかなりし始めます。
苦手な人にはキツいかもしれませんが、僕はハイになりました。なぜか。

あのモヤモヤは…!?
もう山頂は目前!煙が出ているのは火口からかな…?すごいな、本当に活火山なんだ。

蝶が意外にも結構いました。
ここまでくると完全に森林限界で、周りには緑が全くなくなります。
地面と岩の殺伐とした景色が広がります。

地層フェチにはたまらなそう。
もうあと少しが結構急ですが、本当にあと少しです。

きっとあれを越えれば…!!!

よっしゃあああ到着!
無事到着しました。
休憩を全くしなかったのもあるかもしれませんが、
登りは1時間半で登頂。
あれ?だいぶ早くてびっくり。
コースタイムよりも2時間近く早かったです。なぜ??
せっかくなので、煙の元の火口も見てみることに。

標高の高いところの水ってとても綺麗な青をしていますよね。
せっかく山頂まできたのに、
それよりもモクモクが気になるのでそのまま進んで降りていきます(笑)。

これが…火口??
よく漫画とかにあるボコボコとマグマが煮え立っているのを想像していましたが、
壁からモクモクと臭い煙が出ているだけでした。
そりゃそうだよね、マグマが湧いていたら登れる訳がないですよね(笑)。
噴気口は黄色みを帯びていて、なんかよくわからないやつが出てるんだなーって思いました。

というわけで…
仕切り直して登頂!!笑
いやー急勾配が続き大変でしたが、
思ったよりも早く登頂できたので良かったです。
天気も良くて気持ちよかった!!
日本百名山2座目!やった!

帰りは行きと違った風景が
殺伐としていますが、
登ってきた感があって、これはこれで乙なものがありますね。
さて、周りの景色を楽しみながら休憩をして、
しばし浸ってからは下山を開始します。
天気がいいので水分補給はマメに行います。

テントウムシがいた
結構な標高にテントウムシが。
これは自力で登ってきたのか、人についてきたのか謎です。

キノコがあったり。
行きには見事にスルーしていたものも、
帰りには結構発見しますね。
どれだけ必死に登っていたのか痛感させられます。

今回ショルダーバッグを使用
今回、軽量化も兼ねてショルダーバッグに飲み物と雨具などを入れて登りましたが、
やはり片側だけ肩が疲れたりするので
リュックの使用を強くオススメします。
そもそもなんでリュックあったのにショルダーに冒険しようとしたのかは謎です(笑)。
噴火する可能性もあるので、大きめのバックパックで行っていざという時に頭を隠せるような方がいいかもしれませんね〜。
帰りはいかに早く下れるかやってみたので
ガンガン下っていくと……。

突然現れた小動物!
足元に何かいる!やばい踏む!!!
と思ったら普通に避けて離れたところでなにかを食べていました。
ちょっとわかりくいですが、シマリスです。

エゾシマリス
かわええええええええええ!!!
そうなんです、ペットで有名なシマリス、実は日本にも生息しているんです。
ペットルートでよく流通するのはチョウセンシマリスという別種ですが、
それにそっくりなエゾシマリスという種類が北海道に生息しています。
ただ、最近はペットのものが逃げ出したりして交雑化が懸念されているそうですが。。
この他にも北海道には在来の種類でエゾリスという
もう少し大きなリスも生息しています。
どちらもとても可愛いので、いつかエゾリスも見てみたいなあ。
そしてそのまま下山完了。
早足に降りたのもあり、帰りは1時間チョイでした。
往復2時間50分くらい。
結構急に思いついて登ってみましたが、ゆっくり登っていけばもう少し余裕だと思います。
北海道にある日本百名山に選ばれている山は9つ。
そのうちの一番簡単な阿寒岳。
半日あれば登れてしまうので時間があったら登ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに雌阿寒岳の他に雄阿寒岳というのもあります。
この2つで色々な言い伝えなどもあるので、時間があったらそちらも登ってみたいなあ…。
コースタイム
雌阿寒岳(温泉ルート)
登り1時間37分
下り1時間12分
トータル2時間49分