引きこもって生きてえ…
ダラダラと飯を食べつつボーッとしていたい。
クラゲみたいにフヨフヨ浮きながら何も考えずに生きれたらな〜なんて疲れているとよく思うのですが、
それを見事にやっている魚がいました。
とは言ってもクラゲのように浮遊生活しているのではなく、
クラゲに入ったりして一緒に海を漂いながら生活している魚がいます。
この魚を調べるキッカケになったのが、この前の釣りの最中の事。
なんとなく見慣れないクラゲを発見。
よく見かけるのはミズクラゲやアカクラゲですが、
それとは違った頭にイボイボのあるクラゲでした。

謎のクラゲ
いつもならわざわざクラゲを掬ったりしないのですが、
この時は何故か気まぐれで網へ。
エビクラゲかイボクラゲかその辺のやつみたいなんですが、掬ってみると中から魚が飛び出してきました。
その魚はよく見ると熱帯魚のディスカスみたいな魚。

こやつ
最初こそクラゲと一緒にその辺の魚が網に入ってきたのかな?と思ったのですが、
クラゲから飛び出てきたように見えたし、
そういえば何かでクラゲに入る魚がいるって
聞いた事があったなというのを思い出し調べてみることに。
調べてみるとイボダイやエボシダイなんていうのが検索に引っかかってきたのですが、どれも画像見てもしっくりこない。
更に更に調べていくと「クラゲウオ」という魚が一番近そうだな、という感じでした。

クラゲとクラゲウオ
クラゲと共生している魚がいると言ってもほんの数種類だと思っていたので、こんなにいくつも共生している魚がいるのか!というのは結構驚きでした。
特にクラゲウオに関しては情報が本当に少なくて、
どの情報も「神奈川以南」と書かれていたので
千葉での発見はかなり珍しいのではないでしょうか?
どの種類も幼魚の間だけクラゲと共生(?)しながら成長するそうで、
しかも隠れながらクラゲを食べているそう。ちゃっかりしてますよね(笑)。
どんな口しているのだろう?と口元を見てみると…

クラゲウオの口
熱帯性淡水魚のピラニアの仲間に口のつき方が似ていますよね。
歯はピラニアほどではないにせよ、
削ぎ取って食べるようなそんな雰囲気のある口をしていました。
また地味な不思議な体色はクラゲの中に入ると見事に保護色になっていてお見事。
隠れられるしご飯にもなるって素晴らしいもの見つけたなあ(笑)。
確かに考えてみれば、
イソギンチャクと魚が共生している例を見るに、
クラゲと共生関係にある魚がいてもおかしくないんですよね。

クマノミの仲間とイソギンチャクの共生は有名ですよね
これはファインディングニモでおなじみクマノミの仲間とイソギンチャクの共生。
クラゲとイソギンチャクの違いは浮遊しているかそうでないかの違い(ザックリしすぎて怒られそう)なので、同じように触手には毒がありますし(強弱はあるものの)、
どのようなメカニズムでその毒を無毒化しているのかも興味深いところです。
とはいえ、成長して大きくなるとクラゲには依存せずに生活するそうです。少し深場に行くというのも面白いですよね。
何気ない発見から、こんな素晴らしい生き物に出会えるのはフィールドワークの楽しみ。
これだからやめられないなあと思いました(笑)。
クラゲ共生系の魚はまだまだ情報が少ないので、
今後は少し注意しながら見ていきたいです。