中禅寺湖のレイクトラウト / 栃木県 中禅寺湖

2017年の春。
中禅寺湖(栃木県)のレイクトラウト釣りに行ってきました。
レイクトラウトは日本の魚ではないので放流されているものを狙うのですが、
日本ではここ中禅寺湖にしか放流されていない為、
釣るとなると中禅寺湖か本来の生息地まで行くことになります。


この時、狙い始めて3年目。
毎年解禁になった事に気づくのが遅くてわけわからない時期に行っていたのですが、
この時は早く行こう!と言う事で解禁日に行ってみました。


3月いっぱいまで禁漁期間、4月1日から釣り解禁で、
釣るなら絶対解禁日でしょ〜!という浅はかな考えでしたが、
それがとんでもない勘違いでした。


まずこの年は雪が凄く、中禅寺湖へ向かう いろは坂に交通規制がかかるほど。
僕もスタッドレスタイヤを履いてはいましたが、
2駆の軽自動車でしたし、峠の途中途中でスタックしている車もいるしで
非常に不安でした。


それでも、夜中のうちからポイントに入ってなんとか1匹とるぞ!!なんて意気込んでいたので
23時半には入漁券を買い(解禁日は販売時間が早かった)中禅寺湖の駐車場に到着。
下界とは別次元の寒さだったのを覚えています。。


そこからポイントを目指して徒歩で移動を始めます。
いつも山側でやっているのですが、
駐車場からは歩いて行くため1時間半徒歩で移動、
狙っていたポイントに着いたのが夜中の1時くらいでした。


真っ暗の中、汗だくになりながら歩く




最初こそ極寒でしたが、雪道をひたすら歩いていると気づけば汗だくに。


到着するとガラガラ!よっしゃ!
と思ったら何やら等間隔で光っている…
まさか…と思ったら、
全て前日の昼から場所取りしているんだとか。
本人いないけどいいの?汗
とはいえ、今まで解禁日以外では場所取りを見たことがなかったので、
もしかしたら解禁日は毎年恒例なのかも?しれませんね。


とりあえず釣りするのにモメたくないので移動。
移動先もまたもや同じで、
良いポイントは全てそんな感じだったのではないかなーと。


近くの人に声をかけたり、ウロウロしながら
なんとか空いてるポイントを見つけて2時にはなんとかポイントを抑えました。
1時間も彷徨っていたのか・・・汗


釣り開始は朝の5時なので、
それまで寒さに耐えるのみ…。


以前、北海道の猿払で暴風豪雨の中、
朝まで野宿(と言うか橋の下で朝まで耐える苦行)をした自分ならイケるっしょ〜なんて思っていたのですが……


さむい。さむすぎる。。


釣り具と食糧しか持っていなかったので過酷な野宿




雪降っていたし、あたりには雪の覆われた場所しかなく、
最初は平気と思われていた雪の上も、
徐々に僕の体温で雪が溶け服を湿らせ体温を奪ってゆく。。


4時頃には足先の感覚はなく、
手の指もとれちゃいそうだったので、
コーヒー用にもってきた小型バーナーで暖をとる…
つもりが、割とすぐにガスがなくなり絶望。笑


このままじゃマジで死ぬと思ったので、
ウロウロしてみたり、モジモジしてみたり、
水の中に入っていた方が暖かいんじゃないか?と血迷った結果、
腰くらいまで浸かって陸に戻ってもっと寒くなったりと完全にバカ丸出しでした(笑)。
低体温症とかになったら笑えないので、
無謀釣行はやめましょうね!!説得力がないですが!!


それでも耐えること数時間、ようやく朝はやってきてくれて、
5時なるとなんかボンボン鳴って釣り開始の合図が……!
テンションが一気に上がって、一時的に寒さ感じなくなりました(多分限界超えた)。


レイクトラウトはイワナの仲間、
底ベッタリにいる事が多いと言う話は聞かされていたので、
スプーンを底まで落としてアクション→また底まで落としてアクションの繰り返し。


……と、ここでまた問題が。
寒すぎてガイドやリールのラインローラーが一々凍結。
キャストはおろか巻くのすら溶かし溶かしやる苦行。


凍るガイド




しかも、数メートル先から一気にドン深になっており、
数十メートル下まで落としてから巻きたいのだが
ラインが凍結したガイドに阻まれ出て行かない。
当然ブレイクにひっかかれば回収は結構難しいので、スムーズにラインを出していきたいのだけれど、
最終的にはラインそのものが凍結し、
スプール(リールの糸が溜まっている場所)で固まるという……。


ラインローラーも凍結。




しかも頑張って落としてアクションかけても、
うんともすんとも言わない中禅寺湖の釣りは
完全にストレスしかなく、
何がよくて何がダメなのかわからない、と言った感じ。
正解が見えないのは本当ツライ。


関東とは思えない




そんなこんなしていると結構良い時間になっており、途中からあとから出発した釣りの先輩達と合流。
その後も歩き倒し、あちこち打つも撃沈。


こんなところを夜中に歩いたのかと明るくなって驚き




それでも1人先輩がかけていたので、ちょっとだけ希望がでて、解禁日は終了ー。
あっという間の一日でした。



この年は人がいすぎるんで前日から入れないと解禁日は厳しい、という感じでした。
なんでも朝の段階で200人前後きていたのだとか。そのうち何人が釣って帰っていったのだろう。。


その後は日光の釣り仲間さんの家に泊めてもらい、リールやルアーを再確認。
色々イメージして釣りたいなーなんて思っていたら、気づけば寝落ち。
そして翌日豪快に寝坊(笑)。


諦めずにとりあえず中禅寺湖に行くと、
予想に反してすごいガラガラ!
みんな土曜日に満足したからなのか、
朝まずめだけやって帰っていったのかは不明でしたが、
これはチャンス!とみんなでポイントに入る。


………しかし釣れない(笑)。


それどころか手前のブレイクで根掛かり多発。
それなので、奥で底を探り、ある程度動かしたら一気にルアーを浮かせて回収しないと
スプーンがいくつあっても足りないような状況。


それに加え、昨日同様ガイドやラインが凍る。
生命反応もあまりなく、こうと釣りにもならんとは……。。


なんて絶望していると、
なんと一緒にやっていた先輩が小ぶりのレイクを釣っている!
いるんだ!釣れるんだ!!とテンションが高くなった瞬間でした。


タックルは土曜日からずっとディアモンスターをスピニングモードで使っていたものの、
元々ベイトモデルのロッドなのでガイドが小さく、他の人たちよりもガイド凍る率も高い上に
僕の技術では遠投ができない……。


もう半分ヤケクソで、
念のために持ってきていたバスロッドにチェンジ。
ラインも2号から思い切って1.2号に。
より遠くへ飛ばして、少しでも誘える時間を長くできるようにしました。


マメにラインローラーの氷をとりながら
底をとっていくと、着底後数巻で根掛かり。
反射的にフッキングしちゃったよ…なんて思っていたら、なんと首振り!!


うわっ魚やんけ!!!!と、最近触っていなかったロッドなので慎重にやりとりをしてゆく。
いつもならゴリ巻きなんだけれど、
無理したら切れそうだし、やたらライン出てゆくし、
でも手前のブレイクで引っかかって切れるんじゃないか?っていう恐怖心もあって心臓バクバクでした。


それでもなんとか手元まで寄せる事ができ、念願のレイクトラウトが我が手に…!
前日の絶望がいいスパイスとなり、最高の1匹になってくれました。


120cmとか成長する本種としては特別大きな大きさではないものの、
ようやく見れた美しい魚体に満足感は半端なかったです!


念願のレイクトラウト…..!




いやー寒い中頑張って良かった……。
追いかけ続けることは大切ですね。。
前日の努力は意味なかった感がすごかったけれど(笑)。
終わってみれば良い思い出になりました。


すぐ後ろには男体山が。
ロケーションも抜群に良かった!




この年はとにかく寒かったです!!!
今年もかなり冷え込んでいるようなので、
もし行かれる方は防寒対策お忘れなく!


タックル
ロッド:ベルズ/スペシャリスト
リール:シマノ/レアニウム2500
ライン:PE1.2号、リーダー12lb
ルアー:北海道で拾ったやつ
スライドじゃなくても底をしっかりとってタダ巻きで釣れました(笑)。


なんてスプーンだろう?




ちなみに水深の深い所にいるので、
ゴリ巻きであげてくると浮き袋異常で正常にリリースできない情報入ってきています。
もしオーバースペック気味(大型個体狙い)のタックル持参であげてくるようであれば、
浮き袋の空気抜くやつ持参することをオススメします。


いつかメーターオーバーの個体も見れたらいいな・・・なんて夢も見つつ、
また時間を作って行ってみようと思います。


ご飯もめっちゃ美味しいところ多いです!




懐かしい思い出釣行でした。

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