思い出のギンリンヤリタナゴ / 滋賀県 銀鱗ヤリタナゴ

今から10年以上前、
僕がまだ釣りに出会う前で
生き物飼育に狂っていた学生の頃。
当時頻繁に通っていた熱帯魚ショップに、
よく見かける常連さんがいました。
その人は歯が溶けていたり目つきがキツかったりして結構見た目が怖く、
でもなんか気になる そんなおっちゃんでした。


なんでかはわかりませんが、
なんとなく気になる人というか、
魅力的な人っていませんか?
このおっちゃんもそんな人の一人で、


でも人見知りなのもあり自分から話しかける事はなく、
というか見た目が怖すぎて関わりにいく勇気がなかったというのもあったのですが(笑)、
いつからか店員さんを通して話すようになり、
自然と仲良くなっていきました。


見かけによらず
話してみるとめちゃくちゃいいおっちゃんで
タナゴとザリガニが大好きなのだ、と
話し出すと止まらないタイプの面白い方でした。
同じ生き物好きなら外見って関係ないんですよね。


日本淡水魚もそんなに扱っていなかったショップだったのに何故そのタナゴ好きのおっちゃんがいたのかは謎でしたが、
とにかくタナゴの話になると一生喋ってる方。


タナゴはいいぞ〜と教えてくれるものの、
その時僕は海外のギラギラした熱帯魚にお熱だった頃で
正直地味だしどれも同じに見える…なんて思っていました。


が、何故かやたらと印象に残っていたのがヤリタナゴ。
普通のヤリタナゴではなく、銀鱗ヤリタナゴというやつです。
「琵琶湖にいるヤリタナゴは背の方がキラキラと光るタイプの鱗を持った、銀鱗になるやつがいるんだよね〜ヤリタナゴ自体は分布広いくせに銀鱗のは関東では見れないからいつか採りに行きたいんだ。」
なんて目をキラキラさせながら語っていました。


初めて聞いたときはギンリンがキリンに聞こえて、
タナゴなのにキリン?は?と思っていましたが、
話を聞かされるうちに銀鱗!なるほど!
と納得し、妙に気になっていきました。


その頃は飼育大好きの引きこもりマンだったので、
琵琶湖に行くのは海外に行くような感覚。
というか一週間くらいないと行けないんだろうなーくらいに実感のない遠いどこか。
琵琶湖の正確な位置もよくわかっていなかったと思います(笑)。


それから10年以上経ち、
まさか自分が日本中あちこち釣りや採集に行くことになるとは思ってもいなかったのですが、
タナゴをやるならその銀鱗ヤリタナゴはいつか手にしてみたいなあとずっと気になっていました。


とはいえ、釣りを始めた後もしばらくは
タナゴってどうやって探したらいいのかもわからないし、
なんなら小物の餌釣りなんてやった事ないようなレベル。
それに他にも見てみたい生き物が多すぎて
後回しになっていたんですよね。


しかし言い続ければ不思議と巡り合わせというのはあるもので、
銀鱗ヤリタナゴを見てみたいという話をしていたら
釣れるよ案内してあげるよ!と言ってくれる方が現れました…マジかよありがたや(笑)。


とりあえずバケツとある程度の長さの竿、
細い糸、タナゴのアタリがとれるウキと鈎があれば大丈夫!との事だったので、
よくある「タナゴ仕掛けセット ウキ付き」
みたいなのでザックリ済ませました(笑)。


実はこの銀鱗ヤリタナゴ、夢のない話をすると
ショップで数百円で売られていたりするのです。
仕掛け代で買えちゃうんですよね。
でもやっぱ現地に行って実際に見てみたい!
どんな所にいるのか知りたい!
という事でお言葉に甘えて
お邪魔させていただくことにしました。




見た目は同じエリアに生息している国内在来種で最大のタナゴ・カネヒラと比較してもスレンダーな体型をしていて、
その体型からきっとそれなりに流れのある所にいるんだろうな、と想像。
タナゴ釣りはウキで細かいアタリをとるような繊細な釣りと聞いていたので、
流れのあるところでできるのか?と勝手に混乱していました。


とりあえず分からないことが多すぎるので、
タナゴ釣りがどんなものか勉強させてもらおう!
とおっかなびっくり行ってみると想像以上の流れの速さのポイントに案内されました。


ウキを置くとカッ飛んでいくんですよ。
ウォータースライダーかよ!と思わずフリーズしました。
こんなん無理じゃん!と思っていたら
所々に流れが弱まる場所があり、
そういう所に魚が溜まっているのを見つけました。
(というくらい当時釣りのことがよくわかってなかった笑)。


そりゃそうだよなーとそういうポイントを狙っていくと
細かくウキが動きます。


これがアタリか!!!と繊細さに更にビックリしました(笑)。




最初はアタリがとれずもどかしかったですが、
徐々にタイミングがわかっていき、
モゾっと動いた瞬間にあわせるとついにその時はきました。








銀鱗ヤリタナゴ!




これがおっちゃんが話していた銀鱗ヤリタナゴ!!
聞いていた通り、確かに銀色に輝いている!!
実際に手にしてみると感動するものがありますね…!
角度によっても光り方が変わり、
なんだか壊れてしまいそうな繊細さ。
水槽越しでなく今手にしていると思うと
グッとくるものがあります…。



一度釣れると次々と釣れるようになり、
普通の個体と銀鱗の個体と混じり比較もできて大興奮でした!



手前が銀鱗、
奥がノーマル




上から見ると分かりやすかったです。





そもそもなんでこんな風になるのかメカニズムは知らなかったので調べてみると、
銀鱗になるのは黒点病という病気が治ると鱗が光るようにらしい…という嘘か本当かよくわからない情報が、、(笑)。

というかそれ売って大丈夫なのか…?

また、周辺で釣りをしていると混じる
アブラボテやカネヒラには見られなかった事から、
どういう条件で黒点病がでるのかも謎ですよね。


すぐ脇の止水に近い場所で竿をだしてみるとカネヒラ、
ヤリのいる流れの早いポイントでは時々アブラボテが混じります。
何故流れのあるところに全体的に丸っこい体型をしているアブラボテが釣れるのかも不思議に思ったり、
フィールドに出るといろんな発見や疑問がうまれますね。


案内してくれた方の釣ったアブラボテ






どれも在来の生息地で見ることができて、
そうか今琵琶湖にいるのか自分!なんて改めて実感したり…(笑)。
何より銀鱗ヤリタナゴという
思い入れのある魚を見ることができて嬉しかったです。



ちなみに真っ先に報告したかった
タナゴのおっちゃんですが、
当時から連絡手段が家の固定電話のみで、
僕が携帯を変えるときかなんかに
連絡先がわからなくなってしまい、
今では連絡がとれずという残念さ…。


また会う機会があれば
おっちゃんの言ってた銀鱗ヤリタナゴとりに行ったぞー!!と自慢したいと思います。


おっちゃんもその後行ったのかな?
なんか行ってそうだな(笑)なんて
色々な思い入れのある釣行でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。