ショクダイオオコンニャクを見に行った / 東京都 神代植物公園

ショクダイオオコンニャク
Amorphophallus titanum


僕は2015年に都立神代植物公園で開花したいう
ニュースでその存在を知り、
慌てて見に行ったのですが
残念ながら花は閉じてしまった後。


2015年閉じてしまった翌日






平日だったのに人がすごかったです




こんなに大きな花ですが、
なんと数年に2日間しか咲かさないというレアっぷり。
それが今年2019年、
再び開花したという事で見に行ってきました。
今回は金曜日の夜に開花したので、
土日に広がった状態を見れるという贅沢!
すごいタイミングですね。
それでも昼間はある程度閉じてしまうようで、
開いた状態を見るなら翌日朝一に行ったほうがいいようです。
(追記:2日目の日曜日朝の段階でもう閉じてしまったようです)


台風が近づいているにもかかわらず午前中は天気良かったです。




前回と違い今回は新しくできた温室で展示されていました。
天気が良かったのもありかなり見やすかったです。


開いてる!!!4年越しに見れた!






めちゃくちゃ詳しい訳ではないし、
にわか知識でブログにするのはどうかなーとも思ったのですが、
記録も兼ねて書いておこうと思います。


ショクダイオオコンニャクは
サトイモ科コンニャク属の植物で、
原産国はインドネシア、スマトラ島の熱帯雨林。


ロウソクを立てる燭台に似ている事から
その名前が付けられています。
そして学名は「変な形をした巨大な男性器」
という意味だそうで。
学名って時々とんでもない
意味な事ありますよね(笑)。


成長と枯れを繰り返し、
球茎(コンニャクイモ)に
栄養を徐々に蓄えていき、
何年もかかって花を咲かせるそう。


2019年には若い葉も展示されていました。




独特なマーブル柄も素敵




この個体の場合はその年月に4年…
個体ごとにより(場所や栄養状態によるのか?)
開花するまでの時間は変わるようです。


今回の生長記録も展示されていました。




開花すると強烈な匂いを出すそうで、
なんでも腐った肉のような感じなんだとか。
2015年に行った時には残念ながら
花が閉じた翌日で嗅ぐことは叶わず…。
前夜はとんでもない匂いだった、と
係の方が言っていてとても羨ましかったです。


今回2019年に行ったものの、
ピークは昨夜だったそうで
フワッと雰囲気を感じれた程度でした。


なんでそんな香りがするかというと
その匂いにつられてやってきた虫に受粉させる為で、
世界最大の花として有名なラフレシアと同じです。


ちなみにラフレシアとショクダイオオコンニャク、
どちらも世界最大の花とされていますが、
ラフレシアは単体で一つの花。
それに対してショクダイオオコンニャクは花序(かじょ)というもので、
説明が難しいのですが、
前者がチューリップのような
一つの花が咲くのに対して、
ヒマワリやアジサイのような
集団で咲くものが花序。


なので内部に小さな花がたくさんあって
それらと外側と全体を指しての花序が
世界最大なんですよね。


ラフレシアもいくつか種類があって最大種である
ラフレシア・アーノルディで90cmくらい。
それに対してショクダイオオコンニャクの花序は
横1m、高さ2〜3mくらいまで成長するので
見応えは圧倒的に後者の方があるなーと僕は思っています。


開花するまでは巨大な白菜みたいですが(笑)、
開花した画像を拝見するに王様みたいな風格があって
めちゃくちゃカッコいい!


サメに例えるとジンベエザメかホホジロザメか
みたいな感じ?ちょっと違うかな?


花が閉じていると白菜っぽい




ショクダイオオコンニャクの開花は
国内ではまだ数十例しかなく、
数年に2日間しか咲かないという事で
完全に開花した状態を見るのは
かなり難易度が高いです。


次はまた数年後…?
今回のように土日で見れたら最高ですね。
個人的に次回は蕾の小さな状態も見に行ってみたいなーと思います。


10日ほどで一気に伸びたのか…




こんなパンフレットも配っていました。




初めて開花した時の標本






ショクダイオオコンニャクの情報や、
前回の標本なども展示されていたので、
温室以外も楽しかったです。


食虫植物のセファロタス




植物園そのものも見応えがあり、
2015年には特別展で食虫植物を展示していました。
都立神代植物公園のHPはコチラ
せっかくなので園内散策も楽しんでくださいね〜。

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