お盆休みに沖縄県が宮古島に行ってきました。
台風が怖い時期なので直行便は避け、
沖縄那覇空港経由で宮古島へ。
直行便でも乗り継ぎ便でも
値段はそんなに変わらなかったので
リスクを分散させる的なノリで乗り継ぎ便。
この時は那覇空港行きの
深夜便も飛んできたので
空いてる時間に沖縄入りです。
那覇まで行くと、
直前まで台風9号が付近を通過していた影響で
宮古島行きは条件付きフライトになりました。
天候が悪ければ那覇に引き返します。
ビビりつつ飛行機に乗りましたが、
問題なくたどり着けました(笑)。
というわけで宮古島入りです。

宮古島空港にあった貝殻でできたシーサー

よくできてる

かっこよすぎます
レンタカーを借りると、
「前日まで台風の影響で
一日中停電だったんですよ…
前日だったら飛行機飛ばなかったかも
良かったですね。」
と言われ、
関東ではまずない状況を聞かされ
離島って大変そうだなあ…としみじみ思いました。

コンビニの食品の棚に何もない…
飲み物を買おうとコンビニに寄ると
台風の影響で物資がストップしていて
食品の棚には何もない衝撃の光景が…!
本当に離島生活大変そうですね…。
さて、今回宮古島に来たのは
ミヤコヒキガエルというカエルを探しに来ました!
会社の先輩にいうとカエルを探しに沖縄!?
という想定内の反応が返ってきました。
まあわかるんですけどね、
でも全世界で宮古島にしかいない訳ですよ。
そそられるじゃないですか。
そしてなんなら飼ってますからね、
ミヤコヒキガエル。

何気にもう数年いる
可愛いんですよ〜丈夫で可愛い。
最近ではピンセットから人工飼料も
食べるようになりました、可愛い。
優秀なカエルです、しかも可愛い。
丈夫なだけに辛い環境でも
耐えてしまうのだけれど、
実際どうな環境に住んでるのよ?
と気になったので生息地まで行ってみました。
飼育が先で、その種類の生息地を見に行くのは
何気にお初です。すごくワクワクします。
こいつらは夜行性なので
(家のは昼間も活動してるけど)、
昼間は適当に観光しつつ
良さそうな時間までのんびりします。

そば食ったりね

天気はイマイチですが、
気候は沖縄に来たなという感じ
宮古島を一周しながら良さそうな場所や
釣りをするポイントなんかを見て周りました。

お休みだと…!
楽しみにしていた海中観察施設は
台風の影響で濁ってしまったそうでこの日はお休み。
残念、ここには後日また来ることにして
少し釣りをしてみます。
沖縄であまり小物釣りをしたことがなかったので、
小さな鈎に餌をつけて落としてみます。
見えているのはなかなか釣れませんが、
少し深く落としてみるとすごくアタリます。

タナゴ鈎で遊ぶ(笑)。
お初なレモンスズメダイが釣れました!
めっちゃ綺麗!!
本州ではベラがよく釣れますが、
沖縄ではスズメダイの仲間が
数が多く先に釣れますね。
スズメダイやルリスズメ、
メギスなどなど釣って楽しみました。
はい、そんなこんなやっていると夜です。
昼間に目星をつけておいたポイントへ行きます。

湿度が心地よい(暑い)
昼間見たポイントにテキトーに入っていき、
なんとなく違和感を感じて目を落とすと…

いた!
いました、ミヤコヒキガエルです。
速攻でした。可愛いですね〜。
探してみると結構な数がいて
カラーバリエーションも豊富。
黄色い個体や茶色っぽい個体、
スポットが綺麗に入る個体や
単色でベッタリとした体色を
している個体もいました。

毎日同じ場所に出てくるやつも
あちこち観察をしていたのですが、
同じ場所に同じ個体が出てきていて、
何してるのだろう?と思ったら…

前には落ちていい具合に腐り始めている果実が
果実に集まる虫を食べているようで、
それを知ってか出てきていたようです。
まるで自動で出てくるレストランですね(笑)。
賢い!可愛い!!えらい!!!

小さな個体や

すごくデブな個体も
みんなのびのびと暮らしていて、
好きな生き物がこんなに見れるなんて!
と感動しました。

何してるん(笑)。
本州にもヒキガエルの仲間はいて、
ニホンヒキガエル、
アズマヒキガエル、
ナガレヒキガエル
の3種類。
何故か飛んで沖縄県が宮古島にのみ
在来のミヤコヒキガエルが生息しています。
沖縄の周辺の島には
生息していないのも不思議です。
宮古島では化石も出てきているらしく、
かなり古くから生息しているようで
本州のヒキガエル達とも違うグループのようですね。
他のヒキガエル達と比べても
ミヤコヒキガエルは小型の体型。
成人男性の握りこぶしくらいか
それよりも小さいくらいです。
宮古島の近くにある石垣島には
外来種で大型になるオオヒキガエルがいるので、
オオヒキガエルが宮古島に入ってきたら
大変な事になるなあ…と少し心配になりました。
今ところ見当たらなかったので
ホッと一安心です。

綺麗な好みの個体
フィールドにでていると、
環境破壊が盛んだったり、
ゴミ問題、
外来種問題、
昔はたくさんいたんだけどね…等々、
さまざまな事で頭が痛くなることも多いのですが、
ここ宮古島のミヤコヒキガエルは
そんな事が全くなく、
心からきて良かったな〜と思えましたね。
それでもここ最近は開発が
だいぶ進んでいるようなので、
圧のかからない程度に
留めておいてもらえたらな…なんて思います。
また、移動力の乏しい生き物だけに、
乱獲の影響も受けやすいと思うので、
そういったことのないように
してもらいたいなあと願います。
可愛いのはわかるんですけど!
そして本題の生息環境ですが、
湿度や好む場所なんかも
じっくり見てきたのですが、
なんというか…どこにでもいるんすよね(笑)。
繁殖させるためのスイッチはまた別で
温度変化や気圧の変化だったりするのかも
しれませんが、
飼育する分には
グッショリしすぎていないそこそこの湿度、
あとは夜でも汗を少しかくくらいの温度が
夏場のこの時期のコンディションでした。
出てきていると言っても
そんなに広範囲に渡って
動き回っている感じもなく、
夜モソモソ出てきて近くにあるもの摘みながら
活動しているような印象を受けました。
非常に説明が雑で申し訳ないですが(笑)。

その辺の草むらにたくさんいました
そんなぬくぬくと暮らす
ミヤコヒキガエル達を見て
まさに楽園と呼ぶに相応しかったです。
いつまでもこんな環境のままで
あってほしいな〜と思いました。
可愛いですしね。
またいつかこの楽園を覗きにきたいと思います。
あと家の飼育環境は少し狭いので
広いケージに移し替えてあげようと思いました。

今回イチの好みの個体赤が綺麗。