今年は暖冬といわれていましたが(それでも寒かったけど笑)、最近しっかり暖かくなり春らしさを感じるようになりましたね。
暖かくなると始まるのがタナゴ釣りとサンショウウオ探し!
前者は婚姻色が、後者は産卵絡みで成体が出てくるので毎年楽しみです。
今年も既に数回行っていたのですが、前から仲良くさせてもらってる両生類にクソ強い実くんが関東にくる、なんならサンショウウオ開拓に行くというので付き合わせてもらいました。
見れるかはわからないんですけど…と言ってましたけどむしろそういう方が好き!!!
他にも屈強な学生さん達も合流するという事で今回5人で東京の山に突撃してきました。
第一ラウンド・トウキョウサンショウウオ
学生さん達がトウキョウサンショウウオを見たいとリクエストがあったので先にそちらへ。
哺乳類めっちゃ詳しい方や南西諸島行きまくってる方、虫にめっちゃ強い方など、なかなかにみんな強い(笑)。
というかキャラが濃い!普段釣りオンリーな人と会う事が多いので、逆に両生爬虫類追いかけている人達に会うのは新鮮!
釣りも好きだけど、僕はこっち側なのかなーなんて思ってしまいます。
色々話をしながらいくとあっという間にポイント到着。
普段ソロ採集が90%くらいをしめているので話していると時間経つのが早くて驚きますね。
みんな同じような離島に行っているから面白いですし(笑)。
良さげな湿地に案内してもらって、この辺ですね〜といかにもいそうなところへ。
覗き込んでみると…

トウキョウサンショウの卵塊
僕もトウキョウサンショウウオは自力開拓でも見つけているのですが、何故かサンショウウオは何度見てもオオッとなりますね。期間限定の特別感がすごくあります。

バナナ型が特徴
あたりをくまなく探すと次々とみんな見つけだしていました。
自分は見たことあるし後でいいや、なんて調子にのっていたら僕以外みんな見つけて僕だけ見つけられなかったなんていう残念な結果に(笑)。
いや、いいんですよみんな見れてハッピーじゃん!

便乗して撮らせてもらいました。
僕はいつも埼玉方面で探していたので、今回東京都で’トウキョウ’サンショウウオを見れたのは嬉しかったです。
ちなみに僕が毎年行っていたポイント、去年の台風19号の影響で池ごと土砂崩れでなくなっていたところもありました…そんな事あるんすね、、汗

アカハライモリもポツポツいました
さて、みんな観察も終わったところで本命のヒガシヒダサンショウウオ探しへ!
じつくんがいくつか目星をつけたポイントへレッツゴーです。
第二ラウンド・ヒガシヒダサンショウウオ探し
トウキョウサンショウウオと違い、ヒダサンショウウオは渓流などの流水棲みのサンショウウオの為、ヤマメとかイワナとかがいるようなエリアへ行きます。
個人的には止水棲みのやつらよりも水の綺麗な流水棲みのサンショウウオの方が好きなのですが、岩がゴロゴロした沢を駆け上がりながら探すのでかなりハードモードです。
いない沢探しても全くいないので、見切りをつけて移動するにも、一度山を下って、また別の山道に乗り込む感じになり効率もかなり悪いです。
話が少し逸れますが、一昨年から登山を始めたんですけど、この流水棲みサンショウウオのポイントって登山にすごく近い場所にいるので、いつもクロックスでサンショウウオ探していた自分としては登山靴での楽さに感動しました。
どうもこういうフィールドワークが先にあったので登山の装備ってかなりしっかりしていて、安心感が違いますね。と知っていても探すときは大体クロックスかウェーダーなんですけど(笑)。
話は戻って、結構開拓遠征になると博打性の高い感じになってしまうので、こんな大人数で行くのに付き合わせられないなーと思っていたのですが、そこはさすがじつくんですよ。勝ちたい!!と言いながら僕らを引っ張って行ってくれます。
チャリ乗ってたらカモシカに突っ込まれるだけあるわ(関係ない)。
第一ポイントは台風の影響で道がなくなっており断念。
僕も今年既に数回探しに行ってるのですが、尽く台風の影響を受けていて、その規模と被害の大きさに驚いています…。
そして本命第二ポイント。
入ってすぐに幼生を発見!とりあえずサンショウウオがいる事を確認できたのでテンション上がりまくる我々!

ハコネサンショウウオの幼生
犬っぽい顔が特徴的なハコネサンショウウオの幼生です。
標高の高い源流部に生息していることが多く、僕もいくつか自分のポイントは抑えてあるのですが、ヒダの方が標高が低く、上にハコネがいる所しか知らなかったので、ヒガシヒダサンショウウオを探すにはここは標高高すぎなんじゃ?と個人的には思っていました。
それでもじつくんは上!上に絶対いますよ!勝ちたい!!!というので、幼生ばかりで成体のいなそうなポイントに見切りをつけて上を目指します。
マジで登山みたいな場所なので、いなかったら結構ガックリくるなこれわ!なんて思いながら駆け上がります。
するとかなり良さそうな場所!
水面を覗き込むとかなりの数の幼生が!明らかに上に上がった方が個体数が多いので期待が持てます。

ヒガシヒダサンショウウオの幼生
一本の沢ですが、2人で上手いことバラけて探していきます。
ちなみに他の3人の学生さん達は置いてきてしまいました。こういう集団行動できないところとか目的の為に前しか見えなくなるのは治したい。そろそろいい歳なので。笑

石の下にいるんじゃ?なんて写真撮ったら幼生が写り込んでいた(笑)。
今まで成体を見たことがないので、自分の探し方が悪いのか実際にいないのかがわからないんですよね。結局自分を信じるしかないんですけど。
まあこのドキドキ感が心地よく楽しかったりもするのですが。
かなりの距離駆け上がっているにも関わらずいないので、時期が早かったかーなんて思っていたら…

いっっっっっったあああああああああ!!!!!
見つけたのはもちろん嬉しかったのですが、この体色の綺麗さに思わず叫んでしまった(笑)。
基本的にフィールドワーク中は静かにするよう心がけているんですけど、こいつはたまらんかったですね…!

やばくないっすか?

可愛いし綺麗だし大きい!
やばい!こーれーは、やばい!綺麗すぎる。
青紫というのかこの色、なんとも言えない透明感もありつつボヤ〜っとした体色には息を飲みました。
何より大きい!やっぱり写真で見るだけではわかりませんね、実際に見てみるとこんなに立派なのか!と大興奮。
ハコネも成体は大きいし、流水棲みサンショウウオは大型のやつが多いのかな?なんてちょっと思ってみたりもしました。全然種類数見れていないのでだいぶザックリとした憶測ですが…。

こうやって隠れられると全く見つからない
いやー本当見れて良かった。
その後もみんなで探してまわり、全員で6匹くらい見つけられたのかな?
もしかしたら重複した個体もいたかもしれませんが(笑)。
いやー貴重な瞬間に立ち会えて本当に嬉しかったです!
いずれ自分のポイントでも成体を見てみたいなーと思いながら今年も春のサンショウウオシーズンを謳歌したいと思います!!!
散策は勿論、道中も勉強になる事ばかりでとても楽しかったです。お付き合いいただきました皆様ありがとうございました。
また別のフィールドでもご一緒できたら嬉しいです!

後ろ足の白いブツブツって何のためにあるんだろ?
もうすぐ2月も終わりですね、今年はうるう年。
2月29日の更新でした。
おわり