ヤマアカガエルの卵塊観察 / 埼玉県

前回に続き今回もカエルネタ。
今回はヤマアカガエルというカエルです。
カエルの中では冬眠から覚めるのが早い種類で、春になるとあちこちに出てくるようになるのですが、やはりこちらも冬眠からあけるとすぐに繁殖します。
主に浅く水の溜まったところに産卵に出てくるのですが、今年観察していて印象的だったのが凍結している卵塊があったこと。
乗ってようやく割れるくらいの厚みの氷で、そんな温度下でも氷の下には成体がいました。


割って確認したら氷の上に落ちてしまったのでそのまま撮影






気になったので、この卵塊ってどうなるのかなーと定期的に通って観察。
詳しい友人曰く、ダメになってしまうという事でしたが、なんかやっぱ気になるじゃないですか。
疑っている訳ではなく、自分の目で見ないと納得できないというか(笑)。
そんな訳で3日おきくらいに覗きにいきました。問題は家から1時間半かかるって事くらいですかね。


本来の卵塊




凍っていた卵塊




本来なら温度にもよりますが、大体2週間前後で孵化するようですが、やはり見れども見れども中のオタマジャクシが発達して行きません。
そして約1ヶ月しても孵化せず、核は白くなっており全体的にドロドロになってしまいました。


ダメになってしまい全く発達しない卵たち




すぐ隣では新しい卵塊を産み付けられており、新たに生まれてきたらダメになってしまった卵は餌になったりするんですかね。
早く産卵できた方が外敵との遭遇率が低かったり、より大きく成長するのに有利なのかと思っていましたが、天候と気候によっては凍結というのも繁殖の妨げになるのかあなんて勉強になりました。
とは言ったものの、年間数回しか雪が降らない埼玉だから引っかかっただけで、豪雪地帯ではこんな事が結構あったりするのもなのでしょうか。
なかなかこの時期に他のエリアに観察に行くことがないのですが、その辺も時間があったら観察しに行きたいですね〜。
去年は暖冬というのもあり全く気になりませんでしたが、フィールドに出れば出るほど今まで気づかなかったいろんな発見があって面白いなーと改めて思いました。


健康な卵は無事孵化していました。




おわり

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